そう言えばどうして藤井さんはストリートではなくフリースタイルを選ばれたんですか?
またストリートにはないフリースタイルの魅力ってなんだと思いますか?
お願いします。

質問

YouTubeにこんな質問をいただきました。
たまに聞かれるんで、ちょっと書いてみました。

フリースタイルを選んだ理由

僕は結構複雑な要素が相まってフリースタイルの世界に入っていったんですが、ちょっと振り返りも兼ねて書いてみます。

スケボーを始めたきっかけ

まず、スケボー自体を始めたきっかけは弟のToshiakiでした。
今では笑い話ですが、親の金くすねて、、
当時30数年前、おもちゃの卸問屋がアウトレットスケボーを500円で売っていたのをこっそり買ってきて練習してたんですよね弟が(笑)

で、俺にもやらせろ!ってやってみたら、まくられて鬼ゴケして、なんじゃこりゃ?って。
元々、運動神経はよくなかったので、そりゃ出来るわけがない。だけど昔からコマとかけん玉とかヨーヨーとかいわゆるスキルトイが得意だったので、難しいと余計に出来るようになりたい!!って燃えるわけです。

フリースタイルを知ったきっかけ

そんなこんなで始めたスケボーで、最初に技を覚えようとしたきっかけが、ジャッキーチェンのスパルタンXっていう映画でした。
当時ジャッキーチェンの映画が流行ってて、よくジャッキーチェンの見てたんですが、タイミングよくスケボーでアクロバットしているシーンがあったんですよ。
で、エンディングでフィンガーフリップとかそういうトリックをやってるのを見て、スゲー、これやりたい!!ってなったわけです。

当時はインターネットとかない時代だったので今みたいに世の中のスペシャリストが簡単に映像で見れる時代じゃないんですよね。だから、自分の身の回りに存在しない非日常なことをやってる人たちはすべて僕にとっては衝撃的でした。

で、その衝撃的なスケボーの技をコピーすべく色々試行錯誤してとりあえずなんとなく形になって、、

そうこうしてるうちに、近所の新聞配達をしている人がスケボーやってて、オーリーとか、マニュアル、フィンガーフリップ、スピンとか、やってたんですよね。
どちらかというとフリースタイルよりなコトやってて、こういうのをフリースタイルって言うんだよって、教えてもらって、そのままそのトリックを教えてもらったりして。

初フリースタイルスケートボードをゲット

その新聞配達やってた兄ちゃんに、本気でやるんだったら、フリースタイルの専用のヤツがいいよ。って言われて、二人とも欲しくなって、でも、当時2万円オーバーのスケボーをいきなり買えるわけじゃないですか。
オレ中学3年生、Toshiaki小学校6年生。

で、親に頼み込んで、二人で1台をゲットしたわけです。

初めてかったスケボー
左から三つ目の赤いケビンハリスのデッキが二人で使ってたヤツ。だったと思う。
テールの長さ異常に短いですよね。
買い替えるお金もないので、ここまで使ってたんです。
ちなみに一番ひだりのピエールアンドレのデッキが僕が初めて自分専用として買ったやつ。
これも使いまくったのでテールがほとんどありません(^-^;

リアルフリースタイラーとの出会い

最初のフリースタイルスケートボードをゲットした先はハスコエンタープライズ。自転車で五分の場所に事務所があったんですよね。
ハスコは輸入代理店で有名ですが、当時は事務所で直販もやってて、そこでフリースタイラーの人がたまたま働いてたんですよね。

ちなみにその人は大阪でパフォーマーとして第一線で今も活躍している石川さん(Mr.ウキウキ)です。
そして、パフォーマーになるきっかけを作ったのは僕だったりもするので、、、この辺書き出したら、本一冊かけそうな勢いなんで、また別の機会に。

で、話戻すと、ぼくらクソガキどもがいきなりフリースタイルやりたいんですって、駆け込んできたわけですから、ハスコ店員の石川さんが僕らに興味を持ってくれたんです。

元々当時もフリースタイラーは人口が少なかったので、仲間を増やしたいって思ったんでしょう。
そのころ僕は受験期に入ったので、本気でスケボー出来なかったのですが、石川さんはToshiakiを誘って指導!
そのうちしょっちゅうつるんで一緒にスケボーしてスキルを磨く仲に。
小6と社会人が二人で一緒に遊んでるんですからね。
不思議な世界です(^-^;

僕はというと、上手くなっていく弟を横目に受験勉強しつつライバル視してスキマ時間に練習してました。
デッキは一つなので、時間を計って喧嘩しながら交代で(笑)

フリースタイラー仲間が増えた!

それと、理由は今でも分かりませんが、たまたま、自転車で行き来できる距離の別の学校のそれも同年代のフリースタイラーが一年後くらいに4,5人そろったんですよね。
当然競争しながら毎日滑ってって感じでどっぷり浸かって行きました。

大阪城公園でスケボー
写真はToshiaki

毎週のように大阪城公園に通って、ラジカセで音楽鳴らしてスケボーしてたら、勝手にギャラリー集まってデモンストレーションみたいになってた頃。

ちょっと長くなりましたが、そんな感じで、周りにたまたまフリースタイルする人が揃ってた。っていうのがフリースタイルを選んだ理由というか、、それ以外に選択肢がなかった(知らなかった)ってところでしょうか。

フリースタイル沼に浸かる。。

本気でやりまくって、2年後には、ロッテがメインスポンサーのコンテストでRodneyMullenやPierre andre(後にエトニーズ社長)、Don Brown(後にes社長)、ケビンハリス(WRU主宰)、パーウェリンダーという名だたるレジェンドフリースタイラーと一緒の大会に出ていました。このとき日本人最高位は弟のToshiaki!
ココまでくると、もう抜け出せないフリースタイルワールド。

世界のフリースタイラーと。

フリースタイルの魅力

  • 広場があればどこでも出来る
  • 簡単な技から高難易度までそろってるから老若男女だれでも取り組める
  • 比較的安全なので子供にも安心してやらせることが出来る

いつも書いてるのはこんな感じですが、僕自身が魅力に感じているのは

  • 人口が少ないのでまだまだ目立つことが出来る
  • まだまだ未開発な分野なのでオリジナルなトリックを開発しやすい
  • 年取って身体能力落ちてきたけど身体能力に応じた新しいチャレンジができる
  • そして一番はトリック単体ではなく、一連の流れを塊でやれる、そしてそれが意図したとおりに決まった時の爽快感。究極の自己満足。

そんな感じです。

今では週末最低一回は滑って、自分が納得するラインがきまらないとストレス解消できない(^^)

ということで、フリースタイルスケートボードを始めたきっかけと僕の考えるフリースタイルの魅力でした!
また機会があったらこんな話も書いてみたいと思います。

ということできょうはこの辺で!
最後に今週末の出来事!!

今週末の活動!

キャスパーのハウツー動画UP!

雨間に久々に三番瀬でスケボー出来た!
成功しなかったけど、乗れるだけで気持ちいいですね(^^)v

で、Yahoo!さん向けの動画作って、、、
https://creators.yahoo.co.jp/fujiiani/0300028714

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後はJFSAのお仕事ちょこちょこやってました。

ってことで、リフレッシュも出来たし、また一週間頑張っていきましょう!!