インソール(中敷き)は衝撃吸収の他にも機能があるけど結局なにがいいの?
スケボーやっててインソールに興味を持った皆さんはきっと、
- スケボーやってたら膝が痛くなった
- スケボーやってたら腰の負担が大きいから衝撃を少しでも抑えたい
- バランスが良くなる効果もあるらしいけどインソール使えば上手くなれるの?
- 種類も多いし値段もバラバラだから何を選べばいいかわからない
- どのインソールメーカーも自社製品が一番いいみたいな宣伝
そんな感じに思っているかと思います。
僕が試したインソールはコチラ。スケーターにはフットプリント(FP)が有名ですが、他にもたくさんの種類を使ってきましたが、手元に残ってるモノの一部です。
いろいろ試した結果、僕は、スケボーでインソール選ぶなら、耐衝撃性に優れたものを選ぶことを強くオススメします!
ちなみに私フジイアニは35年以上スケボーやり続けています。
耐衝撃性に特化したインソールをオススメする理由
ココにたどり着いたみなさんはきっと膝や腰の調子が最近悪いとか、周りでインソール使ってる人いるけど実際どうなの?とか、何かしら興味がある方だと思います。
でも、自分はステアとかやらないし、耐衝撃性は不要だよっていう方のほうが多いんじゃないでしょうか。
でもそんなことはありません。
フリースタイルでほぼフラットトリックのみをやっている僕ですらこれまで膝の故障は何度か経験しました。
汚い写真でスミマセン。僕の足です。5,6年前くらい。
めっちゃ腫れてました(^-^;
幸いにして僕は手術するには至りませんでしたが、フリースタイルをやっている知人で膝の負担がひどく手術した方が数名います。
僕も2015年頃に慢性的な膝の痛みを境にしてオーリー系トリックから離れたんですよね。
それまではバンクでオーリー系でフリースタイルトリック組み入れたりして負担かけまくってました。。。
ちなみに今はオーリー系の練習を減らしてインソールを使用するようになったことで今のところスケボー終わってもひどい痛みに悩まされることはなくなりました。
じゃぁ一体どのくらい負荷かかってるの?ってところですが、例えばフィギュアスケート選手のジャンプ着地時の衝撃は、体重の5~8倍もの衝撃がかかっているそうです。僕は体重60Kgだから、5倍だとしても300Kgの負荷を支えてると思ったらとんでもない衝撃ですよね。
ちなみにランニングでも体重の2~3倍ってめっちゃ負荷かかってるやん!
いや、まだ自分若いし、痛みもないし、今は何ともないし、インソール結構高いし必要ないっしょ。っていう方もいると思います。
そりゃそうです。自覚症状無い人は必要性感じ無いでしょうし、目に見えての効果が少ないからさらにどうでもいい感じですよね。
でも、僕ら世代の長く本気でやってるスケーターの方々、特にストリートの方に聞くともっと若いうちから体のケアしといたほうが良かったという人が多いです。
蓄積するので気づきませんが、後々じわじわと負担が残ってきます(^-^;
ということで
- スケボーやスポーツは長く続けたい人
- 何となく膝の調子が悪い気がする人
- スケボーやり終えた後、関節が重い感じがする人
こんな方には耐衝撃性の強いインソール強くオススメします!
耐衝撃性のおすすめインソール
耐衝撃性で選ぶならMAGC1かFPインソールこの二つです!
というか耐衝撃性謳ったインソールを色々調査して、僕が実際に使ったのはこの二つだけなのですが、いずれも効果と価格が見合ったインソールだと思います。
MAGIC1
スケボー用として打ち出してはいないですがFPインソールに十分対抗できる性能を持つ後発品ですね。
クラウドファンディングのMakuakeとcamp fireでそれぞれ600人以上、700人以上のサポーターを集めて開発されたインソールのようです。
実際に僕も今使っています。
※2023/11 年一交換くらいで3回使いました。もう一度交換と思ってポチしようと思ったら品薄状態で僕のサイズありませんでした。価格も上がってます。(人気+原材料高騰のようです。。。)
耐衝撃性
特許取得の素材で、衝撃が大きいほどクッション性が上がる特殊素材とのこと。
76cm机の上からジャンプして着地したときの衝撃吸が未使用時と比較して約70%軽減というテスト結果が掲載されていました。
スケボーでフラットで76cmまで体持ち上げるのはオーリー多用する方以外はあまりないと思いますが、そこまで飛んでもそれくらい衝撃吸収できるならなかなか良いと思います。
厚み
かかとが10mm、先端が5mmと先に行くほど薄くなっているのでスケシューの紐で調整すればつま先も窮屈ではありません。
サポート設計
かかとのU型ヒールカップ設計と3Dアーチサポート設計の二つ仕組みが備わっているようです。
人間工学に基づいたサポート設計と記載がありますが、正直これらは人によって足の形が違うので、僕個人はあまり期待していませんでした。理由は記事の後半で書いてます。
でも、僕にとっては、かかとのU型ヒールカップ設計は特にフットワーク系のトリックでかかとのズレが緩和されたので良かったです。
実感はないですが、飛び系のトリックやるときも踏ん張るときのズレが緩和してるんじゃないかと勝手に思ってます。
デザイン
二種類しかないのが難点といえばそうですね。正直デザインはあまりぱっとしませんが、どうせ履いているときは見えないし、見えてもネタになるからこれはこれでよいと割り切って使っています。
インソール見えてる時間なんてほぼ皆無ですからね。。。そもそも使ってたら擦り減ってデザイン見えなくなってきますし(笑)
実際の使用感
ということで実際に使用してみた感想ですが、FPインソールと比較して遜色ないというか僕はこっちの方が合ってるかもという感じです。
実は理由はわかっていて、こちらはかかとの部分が10mmですが、僕が今使用しているFPインソールは5mmのタイプなのです。
じゃぁ7mmタイプとか厚めのFPインソール使えばイイのでは?と言われそうですが、そうすると、ちょっと足先が厚すぎるんですよね。
ちょっとつま先が痛くなっちゃう。なので5mmをずっと使ってました。
もちろんFPインソールにも同様につま先5mm、かかと10mmのだんだんと厚みがかかとに向けて増していくELITEというモデルもあります。
でも結構値段が高いのでまだ試せていません。失敗怖いですし。
まぁMAGIC1もそこそこいい値段しますが(笑)
あと、最初の1時間くらい、表面がツルツルした感じで靴下が滑るような感覚があったのでMAGIC1買ったら一度スケボーする前に使用して慣らしておいた方が良いかもです。
※2021年モデルでツルツルは改善されました
楽天とかでも買えるので最近二回はこっちで買ってます
FOOTPRINT INSOLE 通称FPインソール
スケボーやってて、インソール調べてる人はほとんどFPインソールに行きつくのではないでしょうか。
僕もつい最近までFPインソール使っていました。
ちなみに今でも通勤の靴にはコレ入れてます。
耐衝撃性
FPインソールは90%~95%の衝撃カットという驚異の情報がありますが、そもそもの前提条件が見つけられませんでした。
なので、たぶん何らかの検証を行った結果、最大の衝撃カット率と理解したほうが良いと思います。
実際の使用場面では使用者の体重とか、それに対するインソールの厚みとか、そういう一定の条件で試さないと結果はわからないと思うので、数値は参考値かなと。
もしかしたら分厚い素材にボーリングのボール落とした時のテスト結果かもしれないですし。
※なにかそのあたりの情報知ってる方教えていただけると嬉しいです。本サイトとか行けばありそうなのですが英語読めないので(笑)
これはこれでスゴイと思う。
MAGIC1もFPインソールも、自社公開情報だから、数値は鵜呑みにしちゃダメかなと思いますがいずれのインソールも耐衝撃性は間違いないです。
厚み・サポート設計
FPインソールはラインアップが様々あります。
3mm、5mm、7mmの全面フラットタイプのスタンダード
つま先5㎜からかかと1cmと徐々に厚くなっているエリート
※2023、Magic1品薄で変えなかったのでこちらに浮気中。もうちょっとしたらレポします。
さらに上記にかかとが丸くなっていてかかとサポートタイプのオーソティックス
さらにここまでやるか!?って感じですが、オーブンで加熱して自分の足型に成型する仕組みのものもあります。
高いし、インソールにそこまでお金かけるのはと思って僕は手が出ませんでした。
実際はどうなんでしょうね、使ったことないのでこれはコメントできませんが、値段が高い分、良いのは間違いなさそうですよね。
効果を完全に発揮するには専門家のアドバイスとか必要かも。
デザイン
FPインソールならでは、さまざまなデザインがあります。
スケーターのシグネーチャーモデルなんかもあってなかなかいい感じです。自己満足の世界ですが、こだわりの1つを見つけてみるのも良いかもしれないです。
でも、これだけ色々種類を作るということは一つに対しての生産量が少ないからその分のコストは値段に乗っかってるんじゃないかなと勝手に思ってみたり(笑)
他の機能性インソールはどう?
様々な機能について
足の骨格バランスをサポートするとか、消臭効果があるとか、サイズ調整、防寒用、アーチ(偏平足の部分)を支えるとか様々な効果を謳っているものがあります。
流石にスケシューに消臭効果を求めてインソール変える人はいないと思いますが、バランスをよくする効果のあるインソールは運動能力を高めてくれるので繊細な足さばきを正確に伝えたいとか、体の力を最大限に使ってジャンプしたいとか言う場合には効果を発揮すると思います。
僕も3つほど試したことはありますが、なかなか良いインソールに出会えたことがありました。
でもいいものは高い!
本当に良いインソールは高いです。コレは間違いない。
だから、高いものから選んでください(^-^;
理由は足や体に対する影響とかキチンと研究するにはそれなりの開発費用が掛かるから。です。
もちろん耐衝撃性のインソールも開発費はかかってると思いますが、どちらかというと素材開発重視になりますよね。
一方、バランスサポート型のインソールは人体を研究しないといけない。
そして足裏の形は人それぞれなんですよね。
※専門家に言わせると、足裏だけじゃなくその人に応じた選択が必要って言われそうですが(^-^;
となると、汎用品として仕立てるにしても、いくつかの足裏のパターンの型を用意する必要があるわけです。
100人いて100人にぴったりのたった一つのインソールになるわけがないですもんね。
そうすると、複数の型を準備しないといけない、そして1つ1つの型で販売数が少ないわけだから必然的に値段が上がります。
ということで、バランスサポートを狙ったタイプのものを選ぶならば、「これ一つでどんな人にも合ういいものだよ」っていうような安いインソールはやめといたほうが良いです。
「えー、俺が買ったやつ安かったけど結構よかったんだけど」っていう人も中にはいると思いますが、それはたまたま自分の体にぴったりと合ったものだった。と思った方が良いです。
逆に言うとそんな安くていいやつがたまたまヒットしたんだからメチャラッキー。もしそういう方がいたらそれを何度もリピートですね!
買うならばショップに行こう!
価格の話にそれましたが、バランスをしっかりとれるようになるためにインソール選びたいっていう方は自分の足にしっかり合ったそういったインソールを選ぶのもありかと思います。
中にはアーチサポートと耐衝撃性両方を謳ったものもありますが、このあたりになってくるとまともなモノは高すぎて素人には手が出ません。
価格もそうですが、自分に本当に合ったものを選択しようとすると、ネットで情報収集するのは結構難しいです。専門家がいるショップに出向いて自分に合ったものを選択してもらうのが良いと思います。
Superfeetは僕も使用実績あり
インソールに詳しいショップなんて周りに無いからどうしてもネットで買いたいって方は、比較的情報が出回っていて選びやすいSuperfeet選んでみましょう。
ちなみに僕がこれ買ったのはムラサキスポーツさんでしたが、たまたま詳しい方がいて自分に合ったものを選んでもらいました。
スケボー長くやっているせいか、アーチはそこそこあって偏平足ではなかったので緑のヤツが良いってことでした。
ちなみに効果はありました。
踏ん張るとき、ジャンプするときの軸のズレが減ったのと、フットワーク系のトリックのコントロール性がだいぶあがりました。
※個人の感想なので、100%効果を保証するわけではないので、もし興味あって試すかたはご自身でご判断くださいね。
ただ、そうはいってもバランス崩してかかと着地とかするケースがあるし、飛ぶ技が多いとだんだん負担が溜まっていき繰り返すと膝や腰を故障してしまう。
衝撃に強いバランスを作るためには良いと思いますが、そもそもの衝撃を抑える効果は耐衝撃専用インソールには全くかないません。かかと部分はプラスチックのような素材で作られていますし。
まとめ
色々書きましたが、スケボーやる方でインソールを求めている方にはぜひ耐衝撃性の強いインソールを選んでいただきたいと思います。
今50歳手前になって、ホント、30後半~40前半でもうちょっと早く、インソール変えておけばと強く思いました。
30前半までは飛びまくってましたからねぇ。そりゃ膝も悪くなるわけだ。。。
あ、消臭について触れてませんでしたが、スケボーやってると靴臭くなる人多いですよね。
僕は幸いにして足臭くないのですが、ウチの息子はスケシュー臭くなりすぎると言って夏場は消臭スプレーを毎回使ってます。
消臭効果のインソール使うならスケボー帰って消臭スプレー、時間があるときに天日干し。これの方がよっぽど効果あるんじゃないかなと思ったり(^-^;
フィギュアスケート用のインソールを欧米メインで販売している会社の代表名取です。弊社の技術者が西船橋のお店でスケボーではインソールが普及していて大事だということを伺いました。そしてググったらこちらのサイトを見つけました。
弊社はヨーロッパから素材を1000種類以上取り寄せてオーダーメイドでインソールを作成しています。どんなスポーツや動きにも合わせてオーダーメイドインソールを作れます。どんなニーズがあって、いくらぐらいなら欲しいと思うのかなど相談させていただきたいです。もちろんご興味があればです。怪我で困っている人向けに相談に乗り、医師を紹介したり、トータルソリューションで足のコンディショニングから下半身のアライメントトレーニングも提供できます。
私たちフィギュアスケーターもコロナ禍になりインラインフィギュアスケートを始めました。私もオンラインの試合でポーランドの試合に9月に出場し優勝しました!スケートボードについていろいろ教えてください。よろしくお願いします。名取良子