フリースタイルって特別なスケボーが必要なの?

フリースタイルやりたいなぁと思っても、周りにやってる人もいないし、スケボーのお店の人に聞いてもフリースタイルを知らない。。ということもあると思います。
「スケートショップにフリースタイルのスケボーがほしいんです! と相談したらこのデッキになりましたー。」と言ってフリースタイルやるには大きすぎる、ちょっとフリスタには不向きなデッキに乗っている人がいました。その方は今は細いデッキに乗っています。笑。
※この記事を書いている時点(2018)ではだいぶ認知が進み上記のようなケースは減りましたが、まだまだ、どうやってフリースタイルスケートボードを組み上げればベストのセッティングになるのかノウハウを持っているショップは少ないようです。
ということで、ココでは、フリースタイルスケートをやるのに適したスケートボードのセッティングを紹介していきたいと思います。
なお、通常のストリートのデッキやウイールでもフリースタイルスケートボードをやることはもちろんできます。
ただしデッキやウイールがフリスタ用でないとできないレイルスタンド系等のトリックもありますので、
オレは(ワタシは)フリースタイルがやってみたいんだ!!

やる気

という方はキチンとしたフリースタイルセッティングにすることをオススメします。
特にレイルスタンド系のトリックなどはデッキがフリースタイル用以外だとやりにくいです。(出来ないトリックもあります)

ストリートデッキでフリースタイルやる場合のご参考

セッティングに影響を受けにくいトリック

ウォーキング(フットワーク)系、走り技系のトリック
※ただし高回転トリックは大きさが影響してやりづらい場合があります。

セッティングに影響を受けやすいトリック

レイルスタンド系、スタンディング系、レイルスライド系のトリック全般

デッキ(板)の違い

フリースタイルをやるためのデッキですが、大別するとWキックのデッキとフラットノーズのデッキという違いがあります。

スタイルによって選ぶデッキが異なりますが、最初はオールラウンドに対応できるWキックのデッキを選んでおくと間違いないと思います。
現在日本では9割以上のフリースタイラーがWキックのデッキを使用しています。
フラットノーズのデッキはスピン系トリックを主にやる方や旧来のリアルフリースタイルへ憧れのある方が選ぶ傾向にあるようです。
慣れるとウォーキング(フットワーク)系トリックが高速にできたり軽く回せたりという優位点がありますがデッキが比較的小さいため安定しにくいという面もあります。
少し取扱いが難しいので、あえてフラットノーズを乗りこなすのを楽しんでいる方も居ます。

Wキック

ノーズとテール、両方とも上に反っているデッキです。【下記の写真をご確認ください】

フラットノーズ

ノーズ側のデッキ面が平らになっています。以下、参考写真のフラットノーズデッキは1990年代のデッキのため、テール側もほとんどキックが無く、真っ平らに見えますが、テール側には一応キックが付いています。

フラットノーズとダブルキックの違い

デッキ(板)の選び方

上記のとおり、Wキック、フラットノーズと種類がありますが、ここを見ている方はフリースタイルが初めてという方が多いと思います。
ですので、Wキックでデッキを選択するにあたり、どのようにデッキを選択すればよいかについて、見て行きましょう!

まず、 現在、フリースタイル用として利用できるWキックのデッキは、次の2パターンになります。

1、フリースタイルプロモデル
2、ストリート用デッキの幅が小さい目のサイズまたはキッズ用

「1、フリースタイルプロモデル」は作成者が自分の持ち技を最大限に発揮できるようにシェイプを工夫しています。
「2、ストリート用デッキ」はもともとストリート用ですのでフリースタイルのトリックについては考慮されていません。ただし現在売られているWキックのデッキであれば、幅さえ合えば流用は可能です。
このタイプを使用しているフリースタイラーは7.25~7.5くらいを選ぶ方が多いです。

気を付けたいのは、ノーズテールのキックが強すぎたりすると最初はフリースタイル系トリックがやりづらかったりするかもしれません。
このあたりは個人差があるので何とも言えません。ストリート用デッキで両方のスタイルを目指す方は自分の身長に対しての大きさが大きすぎないか、小さすぎないかを確認して選ぶのが良いでしょう。

長さについて

全長よりもホイールベース(トラックとトラックの間の距離)が重要です。
ホイールベースは肩幅よりちょっと広めが目安です。ちょうどトラックの上に立った時に肩幅より足が少し開いている程度が安定しやすいです。
テール、ノーズ部分の長さはお好みですが、最初はわからないと思うのでそれほどこだわらなくてOKです。

ホイールベース スケボーデッキ

お子様の場合は多少オーバーサイズでもOKです。身長140くらいの子が大人と同じサイズを乗りこなしているケースもあります。
入手可能であればキッズサイズデッキを選択してあげると良いと思います。キッズサイズの場合、ホイールベースも幅も長さも短いのでそのままフリースタイルデッキとして流用可能な場合が多いようです。

幅について

好みもあるので何とも言えませんが、7.25~7.5インチくらいを選ぶ人が多いです。レイルトリックも安定しやすいサイズだと思います。
あえて8インチとか乗る人もいますが初心者の方はレイルトリックなどは横に立てた時の高さがある分やりづらくなります。

参考値 幅×長さ(インチ)

・7.375 x 30.375 Mo1デッキ Mo1使用デッキ
・7.375 X 29.7 DNAデッキ フジイ兄 使用デッキ
サイズの詳細はこちらでご確認いただけます。
・7.25 X 28.75 キッズサイズデッキの一例サイズ

プロモデルについて

DNA= MasahiroFujiiプロモデル

私、フジイ兄がシェイプを直接プロデュースしたデッキです。
詳細はこちら
★通常のストリートデッキよりもノーズ、テールともに約5mmのサイズダウンで、スタンド系トリックに向いた形状
★レイルフリップ、レイルTO50/50などレイルトリックが行いやすいようなレイルのカーブ
★オーリー系トリックも比較的やりやすいようなキックとコンケーブ
主に上記3点を重視してシェイプを出しています。 本人の予想以上に、扱いやすいデッキに仕上がりました。
フリースタイルだけでなく、ストリートフラットトリックも比較的やりやすいので、フラット全般に攻める人なら、これで十分楽しめると思います。
参考値:自分は身長170、体重62です。今まで使っていただいているのを見た限りでは身長150~175くらいの方にご利用いただいています。
サイズ比較の参考です。上はDNAデッキ、下はMo1デッキです。
Mo1デッキの方が少しホイールベースが長めでノーズが長めなのが特徴的です。

スケボーデッキのサイズ比較

MO-1プロモデル

ストリートデッキに形状は近く、フリースタイルがやりやすいようなレイルセッティングがされています。ストリートトリックともにこなせます。 ストリートデッキよりは小ぶりなので回し系のトリックがやりやすいようです。またマニュアル系が安定すると聞いています。
こちらも、フラット全般向いています。一番の違いはノーズテールの長さの違いでしょうか。あとは、こちらのほうが少しホイールベースが長めです。ホイールベースは長いですが、ノーズ、テールが長めに設計されているので、デッキのとり回しは軽く感じます。
参考セッティング記事:http://oyans.jugem.jp/?eid=16(Oyan’sブログより)

海外モデル

最近では海外モデルも入手しやすくなっています。

Waltz
2018世界一のMikeOstermanが手掛けるブランド
コンケーブも程よく、オールラウンドに使いやすい形状。
FScom チームライダーのYutaもサポートされています。

moonshine
コンケーブが少なめで典型的なフリースタイル向き。大小さまざまなシェイプのラインアップがあります。
FScomチームライダーのYuzuki、Ikkei、Toshiakiがサポートされています。

三分で理解!フリースタイルスケートボードの特徴

ザクっと簡単解説。とりあえず、どういうところに気を付けてセットアップすればよいかわかると思います!