そもそもスケボーにはどんなジャンルがあるの?

スケートボード(skateboard)は、2つ以上の車輪がついた主に木材の合板製の乗り物で、20世紀に作られスポーツなどのレジャー目的で利用されています。
一時期は「ローラーサーフィン」などと呼ばれたこともあったようです。
日本での略称としては「スケボー」がよく用いられますが、スケートボーダーはこの名を嫌い「SK8(エス・ケイ・エイト)」と表記し、「スケート」と呼ぶ人も多いようです。
※僕はスケボーと呼ぶことが多いですが(^.^)
※最近はコロナ影響で一人で出来るスポーツとして人気があり、スケボーという呼び名に対して抵抗を持つ方が減ってきている傾向です。

さて、そのスケートボードですが、様々なスケートボードスタイル(種類)があります。
個人的にはそれぞれのスタイルに境界がなくなりながら進化していくのではないかと感じているのですが、コンテストルールに応じた形でスタイル(ジャンル分け)は残ると勝手に思っています。
ということで代表的なスケボーのジャンル(スタイル)についてご紹介していきます。

ストリートスタイル

ストリート スケートボーダー 上田 豪
Rider:上田豪プロ
その名の通り、街中に存在するものたとえば、ハンドレール(手すり)、レッジ、ステア(階段)、カーブ(縁石)などを使用してスケートするスタイル。
最近は町の構造物を模した障害物を設置したスケートボードパークが様々な場所にあり、そのようなスケートボードパークで技を磨くこともできます。コンテストもスケートボードパークで開催されることが多いです。

ジャンプ(オーリー)で物を越えたり、ジャンプランプ(上写真の飛び出すためのセクション)や障害物を使ったトリックが特徴的です。
近年は、これらのトリックにデッキを回転させたりする複合トリックが増えてきています。
なお、回転系のトリックの発祥はフリースタイルトリックであることが多く、またそのほとんどの原案はRodneyMullen氏が開発したと言われています。

バーティカルスタイル

バーティカル(Vertical:垂直 の意味)はランページまたはボールと呼ばれるところでターンをしながらジャンプしたり、様々なトリックを行います。
バーティカルスタイルの大元を築いたのはアメリカ西海岸のトニーアルバやジェイアダムス。近年だとトニーホーク(Tony Hawk)やボブバンクエスト(Bob Burnquist)が有名。
以下は参考映像

フリースタイル

フリースタイル スケートボーダー 神奈川 聡
Rider:神奈川 聡 プロ
フラットランド(平地)において様々な技を連続的に行い、フィギュアスケートのようにトリックを繰り出す。トリック一つ一つを見ると他のスタイルに比べ派手さはないが、流れるように連続してトリックを繰り出し、一つの塊の動きで見せることが多い。
代表的な技としてウォーキング、ショービット、フィンガーフリップ、スタンド系トリックなどが上げられる。
これらのトリックも含め、現代のスケートボードトリックの原案は超有名なフリースタイルスケートボーダー、ロドニー・ミューレンが開発したトリックが多数あります。

最近ではストリートとフリースタイルをミックスさせたハイブリッドスタイルも人気。
Apple Watch 3のCMにも登場したKillian Martinのフリースタイルはストリートの有名ライダーも絶賛するオリジナルスタイル!


これは、フラット(平地)だけではないので純粋なフリースタイルではないけど、トリックのベースがフリースタイルのストリートといったところでしょうか。
Killian Martinの映像は他にもたくさん出ているのでYouTubeなどでチェックしてみてください!

その他のスタイル

他にも、スラローム、ダウンヒル、ロングボード等、細かく見ていくと様々なスタイルがあります。

オリンピック競技は?

オリンピック競技として採用されたのはストリートスタイルのトリックを競技化した内容で、
「パーク(PARK)」「ストリート(STREET)」の二種類があります。

パーク

オリンピックのスケボー競技Parkのイメージ

お椀型のボールなどの斜面を複雑に組み合わせたコースを滑ります。
※写真はイメージです。もっと複雑になると想定されます。

ストリート

オリンピック競技ストリートのイメージ

オリンピック競技としてのストリートは街中に存在する階段や手すり、斜面などを模したコースを使用します。
※写真はイメージです。もっと複雑になると想定されます。

「パーク(PARK)」「ストリート(STREET)」どちらも難易度、成功率、技の構成、スピード、オリジナリティなどを総合的に評価する競技です。

このサイトのジャンルは?

当サイトFScom(Freestyle-SK8.com)で主に取り扱っているスケボーのジャンルは「フリースタイル」です。子供から、年配の方まで幅広く取り組め、組み合わせで無限といえるトリックがあります。これからもトリック開発の余地のある、さまざまな可能性の広いスタイルです。
また、平地(フラット)で行うので、比較的安全にできます。

このときも、最年長は55歳、最年少は小学生と、みんな友達同士のように練習していました(^^)v