プッシュ、チックタックなどある程度スケボーに乗れて来るとやってみたいトリックとして挙げられるのが、ショービット、オーリー、マニュアルと言ったところでしょうか。時間に比例して出来てくるトリックと比べるとショービットはハマる人は数時間で出来てしまったりします。
なので初心者向けのトリックとして解説されていることが多く、始めた初期にトライする方が多いのではないでしょうか。
一方でどうやってもコツがつかめず、長期にわたって練習してもできない人も結構いるのも事実です。
そこで、今回はこれ以上ないっていうくらい分解して解説していきます!
回転がうまく回らない、着地が怖いから乗りに行けない、、などの悩みは分解して練習することで、メイクまでの道のりを短くすることができると思いますので、これまで出来なかったという人も是非もう一度チャレンジしてみてくださいね。
なお、下記の動画でも解説してるので、ちょっと長尺ですが時間がある方は先にチェックしてもらったほうがイメージが伝わりやすいと思います!
ショービット!これまで出来なかった人がメイクできたコツ
ショービットのコツ詳細解説の前に・・
このハウツーで目指した内容
「これまで色々なショービットの解説を見たけど、上手くできなかった初心者の方もできるようになる方法!」を目指して細かくステップを分けて解説しています。
なので流石にここまで細かく練習しなくてもいいよっていうステップもあるかもしれません。
その場合はそこは飛ばして練習してみるのは全然ありです。なんかうまくいかないなと思ったステップを確認して練習してみてくださいね。
きっと出来ていない動作があるのではないかと思います。
練習する前に出来ておいたほうが良いこと
練習に入る前に重要なことがあります。当たり前と言われるかもしれませんが、それは、、スケボーに安定して乗れているコトです。
もしまだプッシュやチックタックが完全にできていない・上手く乗れているか自信が無いって方は、スケボーの練習に来たらショービットの練習する前に必ずプッシュやチックタックをやって体を慣らしてからトライしてください!
ショービットが回る原理
なぜ4輪が接地しているスケボーが横に回転できるのか、理屈をしっかり理解しておくと動作につなげやすいです。
なのでちょっとだけ回転する原理を解説します。もう知ってるよって方は飛ばしてください!
ノーズ側のウィールを浮かせて後ろのウィールを軸にデッキをけることで回転の力を加えて回しています。
ただしこのままだとウィールを支点にして回転するので体の下で回ってくれません。外側にデッキが飛んで行ってしまいます!
下のようなイメージで力が外側に逃げていく感じです。
初期の段階ではこれを経験する方も多いと思います。
そこでどうするか?
それは、回転が加わり始めると同時に後ろのウィールをスライドさせるだけです。
ここでイメージするのは回転軸をウィールではなくデッキの中心付近になるようにイメージして回します。
これがよく言われる「しゃくる」という動作です。
ウィールをスライドさせて回転軸を真ん中へんにする!これが回転の原理です。
お子様は、仕組みを理解するというより体で覚えていくという感じだと思いますが、大人の方は頭で理解してやったほうが上達が早いです。
この回転の原理を頭の片隅に置いておけば、これから解説するステップがそれぞれ何の練習しているのか?がより深く理解できると思うのでそういう見方もしつつ練習していただければと思います。
ショービット練習8ステップ
1、スタンスをしっかり確認して自分に最適な位置を探る
まずは基本のスタンスをお伝えするのでそこから自分に合う位置を探ってみてください。
人によって基本のスタンスの考え方も異なるので、これが必ず正解ということはありません。
個人的な意見にはなりますが、ショービットが出来るようになったら、今度は様々な動きからショービットにつなげるなど、バリエーションもやりたくなるのは間違いないです。
なので、自分が自然に出来るスタンスから始める(チックタックのスタンスに近い)をオススメしています。
自然なスタンスに近づけはするのですが、一番重要なのは後ろ足の位置です。
ココだけは通常とは異なる位置です。後ろ足の親指をデッキのレイルに引っ掛ける(つかむような)イメージです。
もちろん実際には靴を履いてやりますよ!
そして、体の位置です。蹴るためにはジャンプしないといけないので、しゃがむ姿勢を作りますがこの時、浅くしゃがんで練習している方をよく見かけます。
上手くなってくると、浅く、軽くのジャンプでもできますが、最初は大げさなくらいしゃがんで重心をしっかり落としたほうがやりやすいです。
そして自分が思った以上にしゃがめていない場合がほとんどです。
動画撮って、あれ、俺こんなにしゃがんでないっすか~っていう人が多いですよ
この時、手を開いて体がぶれないようにします。
体の向きは大体、前足のつま先が向いている方向に向けるとやりやすいと思います。
まずはこのようなスタンス、姿勢をしっかり覚えてトライしてみてください!
もちろんやっているうちにしっくりこなくて前足はもうちょい下げたほうがやりやすいとか出てくると思います。
なので、上記で紹介した基本のスタンスから自分がやりやすい位置は微調整しながら探ってみてください!
2、ノーズを浮かせてみよう
原理のところでも話しましたがノーズを上げれないとこのトリックは成り立たないです。
なのでこの練習は絶対やってほしいです。
カンがいい人は、この練習をやらなくてもできる人はいます。ただ、この動作、ショービット初トライでうまく出来ていない方が多いです。
なんかうまくできないな~と思ったらこの練習をしっかりやってみてください。
しゃがんだ状態から軽くジャンプをするようにしながらデッキから体重が抜けたあたりでノーズを浮かしてみましょう。
このデッキから体重が抜けたタイミングで後ろ足で蹴ってデッキを回すので、それをイメージしながら練習してみてください。
この時、膝が完全に伸び切らないイメージで!なぜかというとデッキをけるためにはある程度膝にゆとりを持たせておかないと蹴りづらいからです。
3、デッキを回転させてみよう
デッキから降りた状態で後ろ足でけってデッキの回転させてまずは動作イメージを作ります。
この時にデッキをしゃくってウィールをスライドさせる動きを確認します。
4、デッキに乗って回転させてみよう
ここまで出来たらいよいよスケボーに乗った状態で回転させてみます。
スタンスをしっかり作って、ノーズを浮かせるようにしながら、後足でデッキをしゃくって、後ろのウィールを滑らせながら回します。
この時デッキの動きはまずは気にしなくていいです。
どこに飛んで行ってもいいので、まずはデッキの上に立った状態から、デッキのノーズを浮かしてその時にテール側のウィールをスライドさせて回せるように感覚を覚えてください。
この例ではデッキは180°回り切っていません。こうなったら、蹴る力が弱いと判断できるのでもう少し強く蹴ろうとか、
回転角度やデッキの飛ぶ位置を確認して調整しながらコントロールしてみましょう!
5、前足だけキャッチしてみよう
回転させることができるようになったら、前足だけでデッキをキャッチしてみよう
この時デッキに対して前後方向をまずは合わせるようにします。デッキの後方に体の軸が来ていてかまいません。
ここでは回転に合わせて着地するイメージを体得する感じです。
6、デッキの移動量を確認しよう
ステップ5の練習でデッキの挙動が安定してきたら、デッキの前後ズレの量を確認します。
ばらつきがあるようであれば、このズレ量をできるだけ減らすようにしながら、前足キャッチを練習していきます。
そして回転が安定してきたら、デッキが180°回り切ったときに、どこに移動するかをしっかり確認します。
その移動する位置に乗りに行く必要があるのでそこに乗りに行くイメージもあわせて考えておきます。
7、両足着地してみよう
確認したズレ量に合わせてデッキが移動する位置に自分の軸を飛んだ時に移動させます。
頭、腰の位置がデッキに追従するようにジャンプします。
最初はなかなかタイミングが合わず、回転しなくなったり、デッキが余計にからだから離れて行ったりすると思います。ここは根気よく練習が必要です。
ちなみに、回転が足りない場合は、回転スピードと高さをそれぞれ変えながら試してみてください。
ココはその人次第なので、高さや蹴る強さ、つま先の使い方など色々と要素を微妙に変えながら調整してみてください。
ジャンプの時しゃがむ量を大きくとると高く飛びやすく滞空時間が出やすいので回転が遅くても十分回せます。
逆に回転を速くする場合は滞空時間があると回りすぎます。
そんな感じで自分のやりやすい位置を探りながら調整していきます。
8、止まってショービットができるようになったら走りながらやってみよう
最初からスピード出すとタイミング外してまくられるので止まるくらいゆっくりになったら回す。っていうところから練習していきます。
たいていの人は止まってできるようになったらいきなり結構早く走って練習を始める人がいますが、走りながらやるのは感覚が異なります。
走って全然できないという方は、まずは軽くプッシュして走り、しっかりとスタンスを作ったら、そのままスピードが緩まるまで待って、ほぼ止まってからショービットしてみてください。
これで出来なければ、プッシュして走ることで重心が高くなっている・または姿勢が何等か止まっているときと変わっていることが多いです。出来るだけ低い姿勢でアプローチして、ほぼ止まるくらいのスピードから練習して、出来るようになったら徐々にスピードを上げて練習してみてください!!
最後に
いかがだったでしょうか?多分これ以上ないくらい分解したつもりですが、
いやいや、ここまでやってもできないよって方もいると思います。おそらくここまで分解して出来ないのは「乗りに行くところが怖い」かな思います。いわゆる恐怖心が邪魔しているというヤツですが、こればっかりはある程度の気合が必要です。
タイトルに「着地が怖い人も出来るようになる」と書きましたが、最後の最後はちょっと気合が必要です。
回転が安定してきて、乗りに行く位置も確認出来ていたら最後はがんばるしかない!
転ぶのが怖いのは間違いないのでその場合はプロテクターをして、めちゃくちゃ重心を落としてみてください。
目線も下がるし、地面からの距離も物理的に近くなるので怪我の確率が減らせます。
後は練習あるのみです!
そしてこればっかりは個人差があります。一日で出来るようになる人もいれば1年かかる人もいます。ただ、根気よくやっていれば必ず出来るようになるトリックの一つだと思いますので是非モノにしてみてください!
よくある失敗とその対策・解決方法なども今度解説してみたいと思います。
それでは!!