フリースタイルスケートボードのセッティング方法 その1 (初心者必見!)
Tweetフリースタイルって特別なスケボーが必要なの?
フリースタイルやりたいなぁと思っても、周りにやってる人もいないし、お店の人に聞いてもフリースタイルを知らない。。ということもあると思います。
「スケートショップにフリースタイルデッキがほしいんです! と相談したらこのデッキになりましたー。」と言ってフリースタイルやるには大きすぎる、ちょっとフリスタには不向きなデッキに乗っている人がいました。その方は今は細いデッキに乗っています。笑。
※この記事を書いている時点(2015)ではだいぶ認知が進み上記のようなケースは減りましたが、まだまだ、どうやってフリースタイルスケートボードを組み上げればベストのセッティングになるのかノウハウを持っているお店は少ないようです。
ということで、ココでは、フリースタイルスケートをやるのに適したスケートボードのセッティングを紹介していきたいと思います。なお、通常のストリートのデッキやウイールでもフリースタイルスケートをやることはもちろんできます。
ただしトリックによっては、デッキやウイールがフリスタ用でないとできない場合もありますので、「オレは(私は)フリースタイルがやりたいんだー!!」という方はキチンとしたフリスタセッティングにすることをお勧めします。
特にレイルトリックなどはデッキがフリースタイル用以外だとやりにくいです。
■セッティングに影響を受けにくいトリック
ウォーキング系、走り技系のトリック
ただし高回転トリックはやりづらい場合があります。
■セッティングに影響を受けやすいトリック
レイル系、スタンディング系のトリック全般
デッキ(板)の違い
フリースタイルをやるためのデッキですが、大別するとWキックのデッキとフラットノーズのデッキという違いがあります。
スタイルによって選ぶデッキが異なりますが、最初はオールラウンドに対応できるWキックのデッキを選んでおくと間違いないと思います。現在日本では9割以上のフリースタイラーがWキックのデッキを使用しています。
フラットノーズのデッキはスピン系トリックを主にやる方や旧来のリアルフリースタイルへ憧れのある方が選ぶ傾向にあるようですね。慣れるとウォーキングが高速にできたりという優位点がありますがデッキが比較的小さいため安定しにくいという面もあります。その取扱いの難しさから、あえてフラットノーズを乗りこなすのを楽しんでいる方も居ますよ。
Wキック:ノーズとテール、両方とも上に反っているデッキです。
フラットノーズ:ノーズ側のデッキ面が平らになっています。以下、参考写真のフラットノーズデッキは1990年代のデッキのため、テール側もほとんどキックが無く、真っ平らに見えますが、テール側には一応キックが付いています。
デッキ(板)の選び方
上記のとおり、Wキック、フラットノーズと種類がありますが、ここを見ている方はフリースタイルが初めてという方が多いと思います。ですので、Wキックでデッキを選択するにあたり、どのようにデッキを選択すればよいかについて、見て行きましょう!
まず、 現在、フリースタイル用として利用できるWキックのデッキは、次の2パターンになります。
1、フリースタイルプロモデル
2、ストリート用デッキの幅が小さい目のサイズまたはキッズ用
「1、フリースタイルプロモデル」は作成者が自分の持ち技を最大限に発揮できるようにシェイプを工夫しています。「2、ストリート用デッキ」はもともとストリート用ですのでフリースタイルのトリックについては考慮されていませんが、現在売られているWキックのデッキであれば、幅さえ合えば流用は可能です。ただし、キックが強すぎたりすると最初はやりづらかったりするかもしれません。このあたりは個人差があるので何とも言えまえんので、まずは自分の身長に対しての大きさが大きすぎないか、小さすぎないかを確認して選ぶのが良いでしょう。
1と2から選ぶ場合は自分の体の大きさを考慮しながら選択します。
長さについて
全長よりもホイールベース(トラックとトラックの間の距離)が重要です。
大人であればホイールベースは肩幅よりちょっと広めが目安です。ちょうどトラックの上に立った時に肩幅より足が少し開いている程度が安定しやすいです。(あえて小さいデッキ使う人もいますが、まずはこれを目安にします。)テール、ノーズ部分の長さはお好みですが、最初はわからないと思うのでそれほどこだわらなくてOKです。
子供の場合は多少オーバーサイズでもOKです。身長140くらいの子が大人と同じサイズを乗りこなしているケースもあります。入手可能であればキッズサイズデッキを選択してあげると良いと思います。キッズサイズの場合、ホイールベースも幅も長さも短いのでそのままフリースタイルデッキとして流用可能な場合が多いようです。
幅について
好みもあるので何とも言えませんが、7.25~7.5インチくらいを選ぶ人が多いですね。レイルトリックも安定しやすいサイズだと思います。
参考値 幅×長さ(インチ)
7.375 x 30.375 Mo1デッキ Mo1使用デッキ
7.375 X 29.7 DNAデッキ 藤井Ani使用デッキ
サイズの詳細はこちらでご確認いただけます。
7.25 X 28.75 キッズサイズデッキの一例サイズ
プロモデルについて
DNA= MasahiroFujiiプロモデル
私、藤井Aniがシェイプを直接プロデュースしたデッキです。
詳細はこちら
★通常のストリートデッキよりもノーズ、テールともに約5mmのサイズダウンで、スタンド系トリックに向いた形状
★レイルフリップ、レイルTO50/50などレイルトリックが行いやすいようなレイルのカーブ
★オーリー系トリックも比較的やりやすいようなキックとコンケーブ
主に上記3点を重視してシェイプを出しています。
本人の予想以上に、扱いやすいデッキに仕上がりました。
フリースタイルだけでなく、ストリートフラットトリックも比較的やりやすいので、フラット全般に攻める人なら、これで十分楽しめると思います。
参考値:自分は身長170、体重62です。今まで使っていただいているのを見た限りでは身長150~175くらいの方にご利用いただいています。
サイズ比較の参考です。上はDNAデッキ、下はMo1デッキです。
Mo1デッキの方が少しホイールベースが長めでノーズが長めなのが特徴的です。
MO-1プロモデル
ストリートデッキに形状は近く、フリースタイルがやりやすいようなレイルセッティングがされています。ストリートトリックともにこなせます。 ストリートデッキよりは小ぶりなので回し系のトリックがやりやすいようです。またマニュアル系が安定すると聞いています。
こちらも、フラット全般向いています。一番の違いはノーズテールの長さの違いでしょうか。あとは、こちらのほうが少しホイールベースが長めです。ホイールベースは長いですが、ノーズ、テールが長めに設計されているので、デッキのとり回しは軽く感じます。
参考セッティング記事:http://oyans.jugem.jp/?eid=16(Oyan'sブログより)