デッキテープとは

スケボーの乗る側の面に貼るザラザラしたグリップテープのこと。
オーリーなどのトリックではこのザラザラの摩擦を利用してスケボーをすり上げることでデッキと共にジャンプすることが出来ます。
また、通常のスケーティングにおいても、デッキ面から滑り落ちないようにグリップを高める役割もあります。

独特な切り抜きがされたもの、 グラデーションが入ったもの、透明なもの、グラフィックが描かれたもの等、多数の種類があります。
また、ザラザラの強さが各メーカーで異なったりします。上手くなるとこのグリップ力の好みが出てきたりすると思いますが、最初はどれでもほとんど変わらないと思います。
なので、見た目でお気に入りのデッキテープを探すのも楽しいかもしれません。

フリースタイルではドッグウォークなどウォーキングと呼ばれる独特なトリックがあり、大量の練習を行うと、デッキテープの摩擦に大きく影響をうけます。
靴底に摩擦が多く発生するため、デッキテープを新品のまま使用すると、あっという間に靴底がすり減ってしまったり、ひどい場合は穴が開いてしまったりします。
そのため、デッキテープの中央を抜いて貼ったり、自分でアレンジしたりして貼ったりする方もいます。
また乗る前に中央部分や摩擦を減らしたい部分を余ったデッキテープでこすってわざと摩擦を減らす加工を施したりする方もいます。

デッキテープのグリップをわざと落とす
余ったデッキテープでグリップをわざと落としているところ。

デッキテープの貼り方

貼り方の大きな流れ

位置を決める → 調整しながら貼る → エッジ出し → 余分な部分のカット

必要な道具

デッキテープ、金属ヤスリまたは大きめのドライバー(エッジ出すため)、カッターナイフ

デッキテープを張る手順


今回は写真のように切れ込みをいれて、その間にステッカーを入れて貼ってみました。

1、デッキ面の清掃

デッキ面が汚れていると接着が弱くなるので、軽くほこりを払っておきます。デッキテープの接着は強いので、それほど神経質にならなくても良いですが、油分などが多いと使用途中ではがれる可能性もあるので、表面がホコリで汚れていたり、ベアリングのオイルがたれてしまった。など、接着に影響が出そうな場合はしっかり清掃しておいてください。

2、位置決め

無加工で全体に張り付ける場合、グラフィックのないデッキテープなら端だけ位置をあわせればOKです。
グラフィックが入ったデッキテープを張る場合、見せたいグラフィック部分が切り落とされてしまわないような位置を探してください。
また、デッキテープの途中に間を開けたり、今回のようにステッカーを間に入れたりする場合は、最初の位置決めが大切になりますので、貼りはじめの位置をしっかり確認してください。
※不安な場合はいくつかポイントとなりそうな場所に目立たないように細いマジックなどで印をつけておくと失敗しにくいです。
※ステッカーを張る場合は写真の程度の細いものであればさほど気にしなくても大丈夫ですが、面積が広いと剝がれてしまいます。ですので、たくさんのステッカーを見せたい場合はクリアのデッキテープを使用する方法もあります。

3、 仮貼り

位置が決まったら、デッキテープの剥離紙を少しだけはがして剥離紙が邪魔にならないようにしておきます。
位置決めした場所に、先端1cmくらいの部分を軽く接着させ、再度全体の位置を確認します。

デッキテープの位置決め

4、全体貼り

仮貼りで位置がOKになったら、15cmくらいずつ剥離紙をはがしながら、デッキテープを貼っていきます。
貼るときは、最初に真ん中を貼り、それからから両サイドに押して空気を抜くようにしながら貼り進めます。

デッキテープを空気を抜きながら貼り進める

このとき、都度、全体の位置を確認してずれていないか確認します。最初の15cmでずれていなければほとんどの場合は最後までずれませんが、最初の15cmくらいのところで大きくずれている場合は慎重に剥がして最初の手順からやり直すのが良いと思います。
※途中ではがすときは、デッキテープがひび割れたりするので、慎重に剥がします。

全部貼れたら、再度、真ん中からレイル側両サイドに空気を抜くように圧着します。
※ このときトラックについたウィールなどが準備できるようなら、転がしながら全体に力を入れていきます。(動画参照)

5、カット

デッキテープをカットしやすいよう、ヤスリや大きめドライバーの軸の部分をデッキ面と45°前後の角度(適当で良いです)に当てて、エッジ部分のグリップ面のざらざらが無くなる程度にこすっていきます。

デッキテープのエッジ出し

何箇所かに切れ目を入れていきます。
直線部分、曲線部分に数箇所入れるのがやりやすいと思います。

カッターナイフを先ほどのヤスリがけしたときのように角度をつけて、デッキのエッジに沿うようにカットしていきます。

デッキテープのカット

全面カットして完成!!

6、キャスパー用デッキテープ

キャスパートリックを良く行う方は写真の位置にあまったデッキテープを貼っておくと滑り止めになりますよ!

キャスパー用デッキテープ